名古屋で大学のサークルで出会い、スマッシング・パンプキンズのコピーバンドがきっかけとなって結成されたアップル・ライトは、その出自から分かるように、USオルタナ、あるいはAshなどをはじめとするUKインディーといった洋楽から多分に影響を受けながら、単なる洋楽フォロワーに収まらず、同時代を生きるジャパニーズ・ロック・バンドにも実に屈託なく影響を受けている。メロディーはアドバンテージ・ルーシーを思わすポップさと温かさがありながら、アートスクールの木下理樹に通ずるような少し痛くてヒリヒリするような世界観を持った歌詞があり、またそれが初期スーパーカーに通ずる男女ツインボーカルで歌われたとき、過去にありそうでなかった新鮮なバランス感覚を持ってバンドが成立し、アップル・ライトにしかない魔法が生まれる。あまりにも抵抗なく受け入れられる、あまりにも新しい「僕らの歌」は2009年、名古屋から!